(ああ、)



(ああ)




 揺らめいている。



 冷たくなんて、ない。


 どこまでもそこは温かく、穏やかだ。緩やかな温もりがルークを包み込んでいる。何時かの闇でも、恐怖でもなくて。緩やかな、温もりが。馬鹿みたいだと思って笑えた。恐れていた自分はなんだったのだろう。


(溶けていく)




 だれかのなまえがきこえた。




(これでおれはもう、だれでもなくて)




(けっきょくおれは、てにしてたんだな)








 これにておくりものシリーズは終わりです。
 長い間お付き合い、ありがとうございました!!