「あんたたち、馬鹿じゃないの!? そんな台詞、哀れみ以外の何でもないよ! 生きるなんて当たり前だろ? あんたたちが生み出したんだからさぁ!」


「生み出した方は良いよね、生かすも殺すもそいつの自由なんだから。使えないって分かった途端に、火山に捨てるくらいだ!」


「頭悪いよね、本当。こんなバケモノ、受け入れられないのは当たり前だろうが! まともな死に方だって、出来ないんだからさ」


「…最初からこうなるって分かってるんなら、僕らなんてはじめから作らなきゃ良かったんだ!!」





   言って、シンクは荒々しく仮面をはぎ取った。緑色の瞳、ルークより色素が濃いその奥は、やはりギラギラとしている。顔は感情が汲み取られないくらいにくしゃくしゃで、怒っているのに泣いているようにも見えた。
 誰も声を、上げられなかった。
 アリエッタはシンクの顔を一瞥するが、何も言わない。全て知っていた、とでも言うような表情でもある。甘い色の瞳からはただ、涙がこぼれていた。透明な、どこまでも温い雫だ。


「ルークだって、それを知ってる! それを知っている、誰よりも知ってるはずのルークが複製品として死にたいって言うなら、僕らに何が出来るって言うんだよ!」


「知ったような台詞を吐くな!」


 叫んで、シンクはまた攻撃を開始する。アリエッタも、頼りなさげな腕でぬいぐるみを抱きしめ、詠唱を開始した。四つの瞳は、涙できらきらと光っていた。













「…来た、か」

 恐らく、最後の団体であろうレプリカ達が上ってくるのを、ルークは確認した。口元が、緩く微笑んだ。


 世界に、最上級の罵倒と愛してるを。