星のドロップ 天使の少女が遊びに来た。そこにいるだけで、周りに灯がともるような少女。 その少女は、にっこり笑って、輝きを振りまく。 けれど、今日は少しだけ、悲しそうだった。 「どうしたのだ? ポエット」 「あ、ユーリ」 声をかけられ、おぼつかない足取りでぱたぱたと歩く。もともと、天使という種は歩 くのが苦手なのだ。 歩く必要がないから。翼が、あるから。それでもポエットは「ずっと飛んでるわけに はいかないもん」と歩く練習をしている。前よりは、断然上手に歩けるようになった。 「なんで?」 「いや、いつもより元気が…ないように見えたからな」 「…うん」 しゅんと、うなだれる少女を見て、彼は悲しい気持ちになる。いつも光と幸せをばら まく少女が、らしくない。 「なんでもいいから、話してごらん?」 かがんで、頭を優しく撫でるとポエットの表情が少し柔らかくなる。そして、自身も その上等の絹のような感覚に目を細めた。 「うんとね、」 精一杯身振り手振りで話す少女は、まさに幼いといった様子で、大変可愛らしい。 「これをね、もらったの」 ポケットから、小さい小瓶を取り出す。それは、色とりどりのの可愛らしい金平糖だ った。 「? それがどうかしたのか?」 「これね、神様にね、お星様のあめだよってもらったんだ。これとっても可愛くて美味 しいんだけどね、でもね、ポエットはね、お空のお星様みたいにぴかぴかしたのが欲し かったの」 つまり、彼女は金平糖ではなく、ドロップが欲しかったのだろうか。最近売り出され たと、スマイルが自慢げに持っていたのを彼も見たことがある。…確か、残っていたは ずだ。 それは角がまるい、よく子供が絵に描くような星の形で確かに、ポエットくらいの年 齢の子が好きそうなものだった。 「確か…そういうものなら、前スマイルが持ってきていたのが余ってるが、いるか?」 「うん!!」 笑っていてくれる。 それだけでいいと、彼は思った。 きっと少女が近い未来、誰かと手を取り合っても。 自分はまた、今日のように、彼女が喜ぶものだけを贈るのだろう。 書いてて「やべ☆このままじゃシリアス題なんねージャン☆」ってことで最後はシリ アス。ほのぼのもラヴいですが。 てかこれじゃユリポエじゃなくおじいちゃんユーリさんと孫なポエットちゃんだ。